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カタール航空、A380の保有機数を半減し5機を退役させる方針「排出ガスに関しては最悪の航空機の一つ」

カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、保有する10機のA380に関して、今後半減させる方針であることを明らかにしました。

現在同社は、新型コロナウイルスの影響により全機を運航停止措置としていますが、今後需要が戻っても半数しか運航せず、保有機数を5機とするとしています。

これはCAPAのオンライン会議で、同氏が明らかにしたもので、『我々がA380を運航しても、保有している数の半分しか運航しません。ですから、もしあなたが興味を持って購入したいのであれば、私はあなたに売ることができます。』と述べたほか、需要が回復するまで当面同機の運航を再開させないとしています。

またA350とB787は、燃費性能に優れており結果として環境への影響が少ないとし、A380は、現在飛行している航空機の中で、排出ガスに関しては最悪の航空機の1つであると表現しています。

先日カタール航空が公表したデータにおいては、これまでA380で運航されていた路線(ドーハ~広州、フランクフルト、ロンドン、メルボルン、ニューヨーク、パリ、シドニー)においてA350を投入した結果、1フライト*1時間あたり16トンのCO2を削減できたとし、分析の結果全路線においてA380はA350よりもCO2排出量が80%多いことがわかったとしています。*出発地でドアが閉まり到着地でドアが開くまでの時間

特にメルボルン線とニューヨーク線に限っては、20トンのCO2削減と共に、A380はA350よりもCO2排出量が95%多い結果となったとし、A350の燃費性能が優れ環境に配慮された機体であることを明らかにしていました。参考記事:MENAFN Photo ; AIrbus

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