エアアジアグループのトニーフェルナンデス CEOは、2021年内に大半の路線を再開させる予定であることを明らかにしました。
同CEOは、今後2~3年以上はパンデミック以前の乗客数まで回復しない可能性があるとしながらも、年内に大半の路線を再開させる予定とし、先行してネットワークの回復を図る考えを示しています。またビジネスマンは、オンライン会議の利用などにシフトしたことから、今後も需要の回復は緩やかになるだろうとし、その客層を主体とするFSCに比べ、自社のようなLCCの方が需要の回復は早いとの見解を示しています。
今後は、需要回復までの安定した運営に向けて、最大25億リンギット(約645億円)を調達することを検討しているとしており、財務基盤を強化する方針も示しています。そのほか各国のワクチン接種プログラムにより世界の航空業界の見通しは改善していると語っており、ワクチンへの期待感を示しています。
エアアジアグループは、現在返金問題なども抱えていますが、事業が再生しない限り返金も難しいとみられ、まずは利用者のためにも航空事業が再び軌道に乗ることが期待されます。参考記事:FMT Photo : Klia