中部国際空港(セントレア) 航空ニュース

中部国際空港沖の埋め立て計画において国と漁業者が補償について合意

国土交通省中部地方整備局は、中部国際空港沖の埋め立て計画において、漁業者と漁業補償について合意したとNHKが報じました。

この埋め立て計画は、現在仮置きしている庄内川などから流れ込んだ土砂の処分地として、中部国際空港沖を計290ha埋め立てるもので、周辺漁業において影響が出ることから、損害に対する金銭交渉が進められていました。

金額は不明なものの、今回合意に至ったことで埋め立て計画が前進することになります。この埋立地は、将来的に中部国際空港の第2滑走路用地になることが期待されており、既に地元政財界や大村愛知県知事は第2滑走路の実現に意欲を示しています。

国は西側の埋め立てを15年、全体では32年かけ埋め立てる計画としていますが、仮に滑走路増設が決まればこの工事日程も短縮される事が期待されます。

現在IATAが指定するレベル2以上の日本の混雑空港は、羽田空港・成田空港・関西空港・福岡空港・新千歳空港・中部国際空港となっていますが、これらの空港で滑走路が1本だけなのは福岡空港と中部国際空港となり、既に福岡空港は増設が決定していることから、今後も1本で運用するのは中部国際空港のみとなります。

今後は第2滑走路の実現に向けての議論が活発になることも考えられますが、開港当初想定していなかった静岡空港の存在などもあり、今後の需要予測は正確なものが求められることになりそうです。Photo : 国土交通省

中部国際空港沖の埋め立て計画を国交省が公表 第2滑走路を想定か

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