大韓航空は、2020年通年の決算を発表し、営業利益が前年比17%減の2,383億ウォン(約224億円)となり黒字を確保したことを発表しました。
同社の旅客事業の売上は、前年比74%減少となりましたが、貨物機の稼働率を25%高めたほか、旅客需要の減退で使用されなくなった旅客機を一時的に貨物機に改修するなどの措置を行い貨物事業を強化した結果、貨物事業での売上を前年比66%増加させ4兆2,507億ウォンとしました。
また経営のスリム化を図るために、機内食事業なども売却したほか、従業員を一時帰休させるなどし人件費の削減を行った効果により、コロナ禍でも本業での利益を確保しています。
大韓航空は、24時間空港の仁川空港を活かして、以前から貨物事業に力を入れ貨物事業ではアジアトップクラスの実力を誇っており、この事業の基盤が今回の黒字確保に至ったものと考えられます。Photo : Korean Air