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ニュージーランド航空CEO、10年以内に新型コロナウイル以前の需要に回復と予測

ニュージーランド航空のGreg Foran/グレッグ・フォランCEOは、10年以内に新型コロナウイルス以前の需要に回復するとの見解を示しています。

同CEOは、恐らくは10年以内に新型コロナウイルス以前の水準に回復するものの、貨物に重点を置くなど事業構造に変化がもたらされたエアラインになるだろうとしています。コロナ以前の同社の収益構造は、国際線が2/3、国内線が1/3となっており更に国内線の1/3が外国人であったことから、国際線が事実上停止していることを考えると、早期に事業構造の変革に着手する必要があったと考えられます。

また現況においては、ニュージーランドが新型コロナウイルスをほぼ封じ込めたことにより、国内線事業においては、世界で最も優れたビジネスを展開できているとし、2022年にも黒字化を目指したい考えを示しています。

なおIATA(国際航空運送協会)は、2024年に新型コロナウイルス以前の水準に戻ると推測していますが、同CEOが“10年以内”としたところには、長期化を想定しているとも捉えることができます。また今後接種が始まるワクチンにおいては、航空従事者が優先的に接種できる見込みであることも明らかにしています。

新型コロナウイルスの感染拡大を防いだといえるニュージーランドやオーストラリアは、国際線の再開には非常に慎重姿勢であることから、オセアニア方面は、他国に比べ国境の開放は遅れることが予想されます。参考記事:Stuff Photo : New Zealand Air

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