UPS(ユナイテッド・パーセル・サービス)は、2035年までA300型機を運用する事を目的としてコックピットの近代化を図っていますが、その改修を終えた初号機を受領したことを発表しました。
UPSは、2017年にハネウェルと提携して52機のA300のコックピットを近代化することを発表し、1980年代に設計されたコックピットシステムから、LCDディスプレイ、飛行管理システム、FANSテクノロジー、気象レーダーなどを一新し、改修を終えたコックピットの写真を公開しました。
Photo : UPS
A300-600F型機は、2007年まで製造が行われていたことから、同社のA300-600Fは機齢平均は17年となっており、比較的貨物機としては若い部類とされています。また、旅客機からの改造ではなく、製造当初から貨物機としていることから、比較的状態が良いとされており、搭載エンジンもPW4000エンジンで、燃費性能も特段悪くないことから、今後も現役の機種であり続けるとされています。
またUPSは購入当初からコックピットのアップデートが必要であることを前提として2000年代に導入したとされており、今回の改修は全て織り込み済みであったとみられています。なお全機の改修は、2022年までに終了する予定でとしており、今回改修を終えた初号機は、4月下旬から路線に投入される予定となります。