現地時間2021年2月15日、シンガポール航空が輸送した新型コロナウイルスワクチンがオーストラリアに到着しました。
今回輸送された142,000回分のワクチンは、日本でも接種が始まったファイザーとバイオンテックが共同開発したワクチンとなり、ベルギーからシンガポールを経由してA350型機にてオーストラリア・シドニーへ輸送されました。
Photo : Sydney Airport
オーストラリアでは、10月までに全国民に接種することを計画しており、ワクチン接種情報をデジタル管理するシステムを構築し、海外旅行や公共サービス等でも利用できるようにする予定です。なお現在も厳格な渡航制限を設けている同国ですが、今後ワクチンが広範囲に行き渡るまでは、全面的な観光客の受け入れ再開は行わないとみられており、ワクチン接種プロジェクトの進捗は、航空関連業や観光業にとって非常に重要なものとなります。
新型コロナウイルスワクチンの輸送においては、今後輸送需要が伸びることが予想されており、旅客需要が停滞する現在においては、各社ワクチン輸送に力を入れており、シンガポール航空、エミレーツ航空、大韓航空は、拠点空港をワクチン輸送の一大ハブとすることを掲げています。