国際航空運送協会(IATA)は、全世界の2021年1月の航空貨物需要がパンデミック以前の水準まで回復したことを発表しました。
2020年のデータは、パンデミックの影響を受けていることから、2019年のデータと比較して航空貨物需要のデータを集計した結果、2021年1月は2019年1月比で1.1%増、2020年12月比では3%増となりパンデミック以前の水準まで回復したとしています。2019年1月比で地域別にみると、アジア太平洋地域が3.2%減、北米が8.5%増、ヨーロッパ0.6%減、中東6.0%増、ラテンアメリカ16.1%減、アフリカ22.4%増となっており、地域でばらつきはあるものの、総数では回復を示したことになります。
IATAは、今回の結果は世界経済にとって朗報であるとし、通常世界の貿易の1/3は航空貨物として取り扱われることから、今後も航空貨物は、新型コロナウイルスの影響を受け、回復を目指す経済界にとって不可欠なものになるだろうとしています。
また旅客需要の回復時期は、依然として2024年以降との見解を維持しており、国際線の回復には、ワクチン情報や陰性証明を登録することができるアプリとなるトラベルパスなしでは難しいと予測しています。