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カンタス航空の元パイロット、エンジントラブルにより心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症し提訴

カンタス航空の元パイロットは、2度のエンジントラブルにより心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとして、カンタス航空にUSD $ 630,000$(約6,850万円)を求め裁判所に提訴しました。

元女性パイロットのJacinda Cottee 氏は、カンタスリンク運航便のB717型機に乗務していましたが、2018年3月のQF1799便において飛行中に1つのエンジンが故障し停止するトラブルに見舞われ、その後再び乗務中にエンジントラブルに見舞われたことで心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症したとしています。

同氏は、トラブルの原因がメンテナンスの不備であることからカンタス航空を提訴しており、賠償としてオーストラリア$780,000(USD $ 630,000)を求めています。

なおカンタス航空側は「すべてのカンタス航空機は最高の安全基準で維持されており、B717型機の信頼性は99.99%です。対象のトラブルは、5年間でカンタスリンクのB717型機で停止した唯一のエンジントラブルです。すべてのパイロットは、エンジンが発生した際の訓練を受けています」とコメントし、争う姿勢を見せています。
参考記事:mail online Photo : Qantas

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