カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、航空ジャーナリストとの対談で保有するA380に関して語り、乗客は今後環境に配慮してA380を避けるようになるとの持論を展開しました。
Interview @qatarairways GCEO H.E. Akbar Al Baker on the future of A380. Qatar Airways already taken impairment on 5 of 10 A380
In the fleet. pic.twitter.com/wJx1il7Fgt— Sam Chui (@SamChuiPhotos) April 14, 2021
各メーカーの最新鋭機となるA350やB787に比べ、CO2排出量が多いことで知られるA380ですが、同CEOはコロナ禍が終わると乗客は環境に配慮し始めA380を避けるようになるとし、同機に未来は無いと発言しています。また今後環境に配慮した取り組みが重要になっていくとの認識を示しています。
そのほかにもA380は、オペレーションコスト、メンテナンスコスト、それらにかかる時間は他機種に比べて膨大であるとし、例をあげるとC整備においてはB777やA350に比べ3倍の時間を要するとしています。
既に保有している10機のうち5機の退役は決まったとし、残る5機についても2~3年以内に退役させることを検討していることも明らかしています。このようなことから同氏は、“A380は間違った時代の間違った航空機”であると表現しています。
果たして利用客側の我々は同CEOが予言する通り、今後環境に配慮した機材選びをし始めるのか、今後の時代の変化と自身の行動に注目です。少なくとも筆者としては、恥ずかしながら環境に対しての意識はまだまだ低く、選べるのであれば今後もA380を選択する可能性があると考えています。