カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、出資するIAGグループのブリティッシュエアウェイズのAlex Cruz前CEO体制を批判し、同社はLCCに成り下がったと批判しました。
同CEOは、イギリスのサンデータイムズ紙のインタビューにおいて今後のブリティッシュエアウェイズについて問われ、前エアリンガスCEOでブリティッシュエアウェイズの新CEOのSean Doyle氏に大きな期待を示す一方で、前CEO体制を批判しました。
具体的には、前体制において短距離路線で無料の食べ物や飲み物を廃止したことについて、焦点を見誤っているとし、LCCに成り下がったとして痛烈に批判しました。またブリティッシュエアウェイズがスローガンとして掲げる“To fly, to serve”は、現実には何の意味もないマーケティングスローガンに過ぎないとし、インタビュアーから10点満点で点数をつけると?との問いには、2点と答えました。
またSean Doyle 新CEOについては『彼はとても良いリーダーです。ブリティッシュエアウェイズはかつての栄光を取り戻すだろう』としながらも、かつての世界で最も好まれるエアラインの称号を取り戻す事はないだろうとし、それは現にカタール航空の称号であるからとして締め括っています。
歯に衣着せぬAkbar Al Baker CEOの発言は、常に多くの注目を集めており、今回はフルサービスキャリアのサービスの簡素化の流れに一石を投じる形となり、今後も影響力を持つ同CEOの発言には注目です。参考までにカタール航空はIAGグループの25%の株式を保有しています。参考記事:The Times Photo : Qatar Airways