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エアバス、A350の貨物機はA350-950Fとしての開発を検討か

2021年になり開発の噂が広がっているA350型機の貨物専用機ですが、一部報道によれば、開発に至った場合はA350-950Fとして開発する可能性があるとしています。

情報筋によれば、同機は全長219フィートのA350-900と全長242フィートのA350-1000の中間サイズとなる約230フィート、 エンジンはロールスロイス・トレントXWB-97、主脚は6輪となることが想定されているとし、このサイズにすることで貨物専用機として競争力のある航続距離や貨物パレットの搭載数を実現するとしています。

A350の貨物機構想は2007年の開発時からあるものですが、当時は旅客機の開発を優先したことから、貨物専用機の開発は見送られる形となり現在に至っています。

しかしながら新型コロナウイルス以降、貨物市場が安定的な市場であることが証明され、各社貨物事業に力を入れていることや、ボーイングに大きく差を広げられている貨物機市場においてシェアを取りたいというエアバスの思惑から、同機の開発の機運が高まっているのが現状です。

既にエアバスは顧客から開発に向けたヒアリングを行っているとの報道もあるほか、A380の貨物機への転換を検討するなど、今後本格的に貨物機市場のシェアを確保するために動き出す可能性があり、今後が楽しみな話題となります。
参考記事:aviationweek Photo : Airbus

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