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ブリティッシュエアウェイズCEO『B747の退役は正しかった。A380には将来性がある』

ブリティッシュエアウェイズのSean Doyle CEOは、海外メディアのインタビューに応じ、昨年退役させたB747や世界的に退役が進むA380について言及しました。

まず昨年7月に早期退役を決め10月に退役したB747については、『31機のB747を退役させましたが、私たちが直面している問題を考えれば、それは正しい判断でした。そして機材を更新し、より最新で持続可能な航空機を導入する機会を考慮したものでしもありました』とコメントし、B747の後続機はB787・A350で対応するとしています。

そして現在運航を取り止めているA380に関しては『A380は複数のミッションに使用しています。A380は、香港やシンガポールなどのアジア地域で使用しているほか、ボストンやダレス、マイアミなどにも展開しており、アメリカ東海岸での使用に加え、アジアの大きな市場に向けた長距離ミッションにも対応しています。ヒースロー空港のようなハブ空港の効率性を考えると、A380には将来性があると考えています』と述べ、今後もA380を運航し続けることを改めて明らかにしています。

A380は世界的に退役が進んでいますが、同社がA380の運航を継続するのは、ハブ空港であるヒースロー空港の混雑が深刻という特殊事情があるためで、大型の4発機の退役の流れを止めることは難しいと考えられます。

なお同社は、開発が遅れているB777Xを、現時点では2024年から2027年までの4年間で18機受領する予定としていますが、大幅な遅延があった際にはキャンセル権があることを明らかにしています。Photo : British Airways

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