キャセイパシフィック航空は、昨年の人員削減に続き、新たに希望退職者を募る方針であることがわかりました。
既に内部向けに通知は行っており、募集人数は明らかになっていないもののパイロット・客室乗務員・地上スタッフなどを中心に退職金を増額するなどして希望退職者を募ります。
同社は昨年5,900人の人員削減を実施し、先日にはカナダのパイロットの海外拠点を閉鎖したことが判明しており事業規模を縮小しています。また、旅客事業の改善の兆しが見えないとしており、当面は厳しい状況が続くとの見解を示しています。
ワクチンの接種の拡大などにより、多くの国が国内線から徐々に回復している状況となっていますが、香港を拠点とするエアラインは、国内線の運航がないことから、現在も昨年と同様の運航水準に留まっているのが現状です。
今後は同様の環境下にある都市国家のシンガポールと5月からトラベルバブルを行う計画ですが、劇的に業績が改善することは難しい状況となり、本格的に国際線が再開させるまで同社は厳しい状況が続くとみられます。Photo : Airbus