ルフトハンザグループのスイスインターナショナルエアラインズは、保有機材の削減と更なる人員削減を行う計画であることを発表しました。
既に同社は2021年末までに自主退職や自然現象により1,000人以上の削減を予定していますが、これに加え最大780人(*FTE650名)の削減を予定していることを明らかにしています。*FTE:フルタイム人員に換算した数
対象となるのは、地上スタッフ200名、整備60名、客室乗務員400名、パイロット120名となります。これにより約1,700人のFTEが全体的に削減され、従業員数は2019年から20%以上削減されることになります。
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また保有機材を15%削減する計画を示し、A320ファミリーを69機から59機、長距離用エアバス機を31機から26機にする予定であるとしています。後者に関しては機種への言及はありませんが、現在同社のエアバス長距離用機材は、A330を14機、A340を5機保有していることから、A340が退役する可能性が極めて高いと考えられます。またルフトハンザグループのルフトハンザドイツ航空もA340を退役させる方針であることから、類似した計画になると推測されます。
今回の発表に伴い同社のVranckx CEOは『このような素晴らしいチームで長年の成功を収めた後、今ではこのような苦痛なステップを検討する必要があることを非常に残念に思います。残念ながら現況は非常に厳しいものであり、厳しいコスト管理と効率性が求められています。しかし、私たちが考えているリストラによって、この危機を乗り越え、会社を持続可能な成功に導くことができると確信しています。』とコメントしています。