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大韓航空、2021年1~3月期において営業利益約121億円を確保

大韓航空は、2021年1~3月期の決算において、営業損益が1,245億ウォン(約121億円)の黒字となり、前年同期の657億ウォンの赤字から改善を果たした事を発表しました。

これにより大韓航空は、4期連続で黒字を確保したことになり、低迷する旅客事業を貨物事業で補った形となります。

貨物事業の売上高は、2020年第1四半期に比べて2倍以上の1兆3,530億ウォンとなり、パンデミックの影響で旅客便のベリーキャパシティが減少したにもかかわらず、大韓航空は23機の貨物機をフル活用、旅客機を使用した貨物便の運航、旅客機を一時的な貨物機に改修するなどし、貨物事業を最大限に活用できたとしています。

また第2四半期も貨物事業は、旅客便のベリーカーゴの供給不足、世界貿易の回復、海運・物流需要の増加により、黒字にになると予想しているとしたほか、旅客事業は引き続き低水準であるとしながらも、主要路線の出入国制限や予防接種率など、国際線旅客需要の回復に影響を与える要因や傾向を考慮して、柔軟に路線を展開するとしています。また、ワクチンパスポートやトラベルバブルなど、航空旅行の環境変化にも対応していくとしています。

そのほか、昨年に取り組んだ機内食や免税店事業の売却、新株発行、融資などで3兆3,500億ウォンを確保し、今年3月にはさらに3兆3千億ウォンの新株を調達したことにより財務安定性は急速に向上しているとし、今後の事業継続に問題が無いことを強調しています。

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