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ヴァージンオーストラリア航空CEOの死者容認発言にモリソン首相が不快感

オーストラリアのモリソン首相は、ヴァージンオーストラリア航空のJayne Hrdlicka CEOが、『ワクチンの接種が完了したら死人が出ようとも国境は再開すべき』との発言した事に関して不快感を示し、無神経な発言として非難しました。

Hrdlicka CEOは、新型コロナウイルスにおいてゼロを目指すことは現実的ではないとし、早期に国境を再開しウイルスとの共存方法を模索するべきとの立場で、その結果として死人が出ても仕方がない事と発言しましたが、これにモリソン首相は『オーストラリア人の命を危険にさらすつもりはない』とし、同CEOの発言が無神経であるとし非難しました。

同首相は『これまでに910人のオーストラリア人の尊い命が失われました。その一人一人の命が恐ろしい悲劇であり、その人たちが何歳であったかは関係ありません。皆誰かの母であり、父であり、叔母であり、いとこであり、兄弟であり、姉妹であり、友人だったのです』とコメントし、今後も国境再開によりオーストラリア人の命が危険にさらされるような政策は取らないとの立場を示しました。

現在のところオーストラリア政府は、2022年6月頃まで国境は再開させない方針を示していますが、国民からは一定の支持がある一方で、同国の経済界からは国境再開を早めるべきとの意見が徐々に強くなっており、今後同国がどのような対応をとるのか注目されています。Photo : Scott Morrison

ヴァージンオーストラリアCEO『ワクチンの接種が完了したら死人が出ようとも国境は再開すべき』

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