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シンガポール航空、2021年3月期連結決算は過去最悪の約3,500億円の赤字

シンガポール航空は、2021年3月期連結決算を発表し、過去最悪となる42億7000万シンガポールドル(約3,500億円)の赤字となった事を発表しました。

同社は、当初計画からさらに12機を早期退役させる計画に変更としており、今これにより早期退役となる機材は45機となり17億3400万シンガポールドルの減損損失を計上したことも赤字幅が拡大した原因となっています。

同社は今後の見通しについて、世界各地で感染再拡大の傾向がみられるが、主要市場での大規模なワクチン接種のペースが高まっていることから、2021年下半期の国際航空需要のさらなる回復が期待されるとしています。
また同社は、安全かつ慎重な方法で国境をさらに開くためのあらゆる努力を全面的に協力するとし、引き続き旅客ネットワークの拡大を計画的に行い、航空需要に応じて迅速かつ柔軟にキャパシティを調整していく予定としています。

都市国家であるシンガポールは、国内市場が存在しないことから、同国のシンガポール航空は他国のエアラインに比べ業績回復が著しく遅れており、今後も国際線の需要回復に一定の時間を要することが予想されており、引き続き厳しい状況が続きそうです。Photo : Singapore Airlines

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