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タイ国際航空の再建案に債権者の9割が承認 同社の存続が決定的に

破産申請を行い現在経営再建を目指しているタイ国際航空は、2021年5月19日に債権者が経営再建案を承認するか否かの投票を行い、9割が承認に投票したことがわかり、同社は存続する事が決定的となりました。

同社は、2021年3月2日に破産裁判所に経営再建計画を提出し、大幅な人員削減や4発機を退役させるなどの計画を提案しているほか、ローンの返済を3年間凍結、社債の返済を6年間延期、ローンの未払い利息の免除を求めていました。

一時は否決され同社の存続が難しくなる可能性を指摘する報道もありましたが、この再建案が承認されたことにより、同社は存続が可能となり、中央破産裁判所が5月28日に最終承認に向けた審理を行う予定となっています。

同社の再建には最大で7年かかる見通しとなっており、これから長い年月をかけて経営再建を目指すことになりますが、新型コロナウイルス以前からの赤字体質の同社の経営再建は、前途多難であることが予想されます。
参考記事:Bangkok Post Photo : Airbus

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