愛知県の大村知事は、2021年5月25日付けで中部国際空港沖の埋め立て計画を承認したことを明らかにしました。
現在名古屋港では、庄内川などから流れ込んだ土砂を人工島のポートアイランドにて仮置きしていますが、容量が迫っており数年以内に限界値に達するため、新たな土砂の処分地として中部国際空港沖を計290ha埋め立てる計画とし、これを県が承認しました。
また同知事は、この埋め立て地を中部国際空港の第2滑走路の建設地として活用したい意向を示しており、今後建設に向けた議論が活発になる事が期待されます。なお現時点の計画では、西側の埋め立てを15年、全体では32年かけ埋め立てる計画としていますが、仮に滑走路増設が決まればこの工事日程も短縮される事が期待されます。
地元経済界からは予てから第2滑走路を求める声がある一方で、現滑走路の処理能力に余裕があることから、第2滑走路の必要性に疑問を投げかける声もあり、今後は正確な需要予測が重要となりそうです。Photo : 国土交通省