タイとフィリピンの競争当局は、大韓航空が申請していた企業統合審査を承認したことがわかりました。
大韓航空は、アシアナ航空を買収し今後統合する計画ですが、国内外の競争当局を承認を受ける事が前提となっていることから、1月14日に日本を含める9カ国の競争当局に申請を行い、2月にトルコ当局が一番最初に承認しています。
今回承認した2カ国のうち、フィリピンは任意申告国であることから、残る申告義務化の国は、日本、アメリカ、EU、韓国、中国、ベトナム、台湾となります。
なお各国からの承認取得が遅れているため、買収は2022年、完全な統合は2024年に遅れることがわかっており、今後は残る当局からの承認取得を目指すことになります。また、太平洋路線においては、大韓航空が加盟するスカイチームとアシアナ航空が加盟するスターアライアンスのバランスが大きく崩れることが予想されているほか、多くの路線において調整が必要と考えている当局も多いとみられ、統合を承認してもアシアナ航空の発着枠は回収となる可能性なども指摘されています。Photo : Airbus