経営状況が悪化しているガルーダインドネシア航空は、保有するA330neoの早期リースバックや発注キャンセルを検討している模様であることがわかりました。
これはBloombergをはじめとした海外メディアが伝えたもので、経営状況の改善を目指し保有する機材を削減する計画において同機が対象となっているとみられています。保有するA330neoの一部は早期リースバックとし、発注している9機のA330-900と4機のA330-800をキャンセルし、B777-300ERの機材数も10機から半減させることを検討し、中長距離線用機材の多くが対象となる見込みです。
なお同社のIrfan Setiaputra CEOは、会社存続のために保有機材数を現在保有する142機から70機以下まで削減することを検討していることを明らかにしていますが、リース費の支払い遅れにより、現在41機しか運用できていないとしています。
同社はパンデミック以前の2019年の段階において、保有機材の9割がリース機となっており、会社規模からして自社保有機の割合が少ないエアラインとして知られており、他社のように航空機を資産売却できないことも現在厳しい状況に置かれている原因の一因となっています。
現在同社の再建には、あらゆる方法が検討されている段階とみられ、今後どのような形で再建を目指すのか注目となります。Photo : Garuda Indonesia