2021年6月4日、愛知県の大村知事は、中部国際空港の第2滑走路実現に向け、国に協力を要請しました。
同知事は、赤羽国土交通大臣や二階幹事長らと会談を行い、同空港の機能強化の早期実現を要請し、前向きな反応を得たとされています。
中部国際空港の第2滑走路を巡っては、先月に新たな土砂の処分地として中部国際空港沖を計290ha埋め立てる計画を県が承認し、この埋立地を第2滑走路の建設地として活用する意向を同知事は示しており、徐々に第2滑走路実現に向けた動きが活発となってきました。
なお現時点の計画では、西側の埋め立てを15年、全体では32年かけ埋め立てる計画としていますが、仮に滑走路増設が決まればこの工事日程も短縮される事が期待されます。
現在IATAが指定するレベル2以上の日本の混雑空港は、羽田空港・成田空港・関西空港・福岡空港・新千歳空港・中部国際空港となっていますが、これらの空港で滑走路が1本だけなのは福岡空港と中部国際空港となり、既に福岡空港は増設が決定していることから、今後中部国際空港も建設が決まると日本の全レベル2以上の空港が滑走路を2本以上有することになります。Photo : 大村秀章