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イースター航空の売却先が決定 新オーナーは日本路線の拡充に意欲

 2021年1月15日に裁判所に会社更生法を申請したイースター航空の売却先が、ゴルフ場・不動産業を手掛けるソンジョンに決まり両社は契約を締結しました。

 今回の契約においては、買収金額は約1,087億ウォンとされているほか、従業員の雇用を5年継続する内容が盛り込まれており、経営再建にあたって人員削減が行われることはなくなりました。

 現時点の計画では、2021年11月にも運航を再開し、5年以内に経営の正常化を目指すとし、当面は旅客機16台、貨物機3〜4台を運用する規模まで拡大することを目指すとしています。また資金に関しては、6機までは自己資金で調達できるとし、資金面に不安がない事も強調しています。

 また、路線においては本業であるゴルフ場に外国人観光客を誘致することで、航空業と連携させる方針を示しており、特に日本や中国からのインバウンドの獲得を目指すとし、この二か国の路線拡大に意欲を示しています。コロナ禍においてもLCCが増え、より競争環境が悪化している韓国の航空業界ですが、この環境下で経営を軌道に乗せられるのか注目となります。Photo : EASTAR JET

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