エアアジアのトニーフェルナンデスCEOは、パンデミックで解雇した全ての従業員を今後再雇用することに意欲を示しました。
同CEOは、事業が再び正常に戻った際の最優先事項は、パンデミックで解雇した従業員の再雇用であるとし、『彼らは何も悪いことをしていない。私には再建、再雇用、新しいスキルを身に着けさせる責任があります』と現地メディアに対しコメントし、全従業員の再雇用に意欲を示しました。
また世界各地でワクチン接種が急速に実施されており、特にアメリカでは航空需要が正常化してきていることから、今後アジアでも同様の展開が予想され、状況はすぐに好転すると予想していると述べています。
そして懸念されている資金繰りに関しては、新たな投資家を獲得し近く発表できるとし、タイエアアジアは資金調達済みで、フィリピン・インドネシアの事業においても資金調達を進めているところとし、当局への手続きを済ませると正式に詳細を発表できるとし、資金面ではグループ全社において問題がないことを強調しています。
予てから同CEOは需要回復において楽観的な見方をしていますが、欧米に比べアジアの航空需要回復は遅れるとの予測もあることや、新型コロナウイルスの変異株で混乱している状況を考えると当面は行き先が不透明な状況が続くとみられます。Photo : Air Asia