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ニュージーランド航空、長距離国際線の再開は2022年初旬に検討を開始と予測 オセアニア地域は他国に比べて遅れる見込み

 ニュージーランド航空のGreg Foran​ CEOは、講演会において今後の海外旅行の予測について語り、長距離国際線は2022年初旬頃に再開を検討し始めると予測していると語りました。

 同CEOは、政府が国境の開放に対して「かなり慎重なアプローチ」をとっていることから、目的地ごとに異なる旅行規則を適用すると予想しており、ワクチンの接種率が効果的な割合まで行われた際に長距離国際線の再開を検討することになるだろうとし、その時期は恐らく2022年初旬頃としました。

 このような事から実際の再開は2022年の後半頃まで遅れる可能性もあり、他国に比べニュージーランドの航空需要の回復は遅れることが予想されます。

 オセアニア地域では、オーストラリアをはじめとして新型コロナウイルスの抑制に成功したことから、国際旅行の再開により感染リスクを冒せない論調となっており、一定の感染レベルまで達した国に比べ国境を再開させるタイミングが難しい状況となっています。

 実際に感染状況が深刻であった国々はウイルスと共存せざるを得ないとの認識で、経済活動や景気が回復しており、今後感染状況が深刻でなかった国々は、景気回復が遅れるとの予測もあります。先月にはヴァージンオーストラリア航空CEOが、『ワクチンの接種が完了したら死人が出ようとも国境は再開すべき』との意見した事に対して、多方面から非難を浴びる形となり、今後もオセアニア地域では慎重論が続くと予想されることから、本格的な国際線の再開にはまだまだ時間を要することが予想されます。Photo : Air New Zealand

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