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ボーイング、デリバリー前のB787に構造上の問題が見つかる 生産数を調整へ

 ボーイングの主力機であるB787/ドリームライナーに構造上の問題が見つかったことをアメリカ連邦航空局/FAAが明らかにしました。

 これはFAAのスポークスマンがロイター通信に明らかにしたことから判明したもので、問題は特定のB787の機首付近において見つかったとしています。

 現時点では、納入済みの機体にまで影響は及ばないとみられていますが、FAAは納入済みの機体についても改修が必要になるか精査しているとみられています。

 これまでに同機において構造上の問題は、2020年8月下旬に発見され、一部の787の後部胴体部分飛行中に故障が発生しやすくなる可能性がある問題がみつかったほか、2020年9月には、尾翼に関する問題が見つかり、水平安定板の一部が設計時よりも大きな力で固定されていた問題などが見つかっています。

 ボーイングにおいては、各クラスの主力機となるB737MAX、B787、B777Xにおいてあらゆる問題が発生していることが明らかになっており、今後安全性の確保が求められます。Photo : Boeing

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