シンガポール航空が出資するインドのビスタラは、B787型機とA320neoの受領が遅れる見込みであるとBloombergが報じました。
同社のVinod Kannan COOによるとB787に関しては、同機において構造上の欠陥が見つかったことからデリバリーが遅れる事になり、当初2022年3月までに6機体制とする計画が2022年10月まで遅れる見通しです。なおこのデリバリー遅れによりクルーレスト付きの機材の受領が遅れることになります。
現在同社は、2機のB787を保有し、先日開設した羽田線などの中長距離国際路線に同機を投入していますが、これらの機材には欧米線を想定したクルーレストの設備が無く、今後開設を予定している欧米線に対応できないことから、これらの機材にクルーレストを設置するか、あるいは、その設備が備わった機材をリース導入することを検討しているとしています。
また国内線の主力機となるA320neoに関しては、エアバスと受領延期や支払いスケジュールを調整しているとしており、国内で猛威を振るう新型コロナウイルスの影響を受けた需要減退、回復遅れに対応する予定となっています。
なお同氏は、パンデミック後においては、利用者は当面ウイルスに対して慎重姿勢となることから、第三国を経由するルートを避け、直行便を好む傾向になると予測しているとし、欧米への直行便のネットワーク拡充を進める考えを示しています。Photo : Vistara