東京オリンピックに出場したオーストラリアの選手団が帰国便で大騒ぎする問題が発生し、JALは同国委員会へ不快感を表明したことが明らかになりました。
複数の現地紙の報道によると、7月30日のJALが運航するシドニー行きの機内で問題を起こしたのは、サッカーと8人制ラグビーの選手団とし、客室乗務員のマスクの着用・着席の指示を再三無視したほか、機内で大宴会を催し、機内のアルコールを勝手に持ち出した挙句、トイレを嘔吐物まみれにしたとしています。
このようなことから、JALは異例とも言える抗議をオーストラリアオリンピック協会(AOC)にしたとの報道もありましたが、AOCの最高責任者のMatt Carroll氏は、「航空会社からの正式な苦情はありませんでしたが、容認できない行為が私たちの目に留まり、加盟スポーツ団体の責任者とこの問題を共有しました。両チームの責任者はこのような行為が受け入れられるものではないと話しており、謝罪を申し入れています」とコメントし、今後徹底した調査を行うとしています。
同国の選手団は、選手村において段ボールベッドを破壊したことも明らかになっているなど相次ぐ問題が明るみとなり、マナーの欠如が指摘されています。
何より訓練は受けているにせよ、2m近い屈強な大男たちを約10時間のフライトで相手にした客室乗務員の苦労は計り知れず、恐怖もあったものと推測されます。