ボーイングは、B737MAXの運航再開のための中国民用航空局の承認を得るために、試験機を中国へ派遣したことがわかりました。
これまでに国際主要航空当局は、長らく運航停止が続いていたB737MAXの運航再開を承認していますが、最後の主要市場となる中国においては、未だに承認が得られていない状態となっています。
今回明らかになったのは、ボーイングが承認に向けたテスト飛行を8月8日から中国で実施するため、上海へ試験機とパイロットを派遣することとなります。試験機は、8月4日にBOE701としてシアトルを出発しており、ハワイ・グアムを経由して、8月7日に上海に到着する予定とみられています。
中国には同機を保有するエアラインが15社あり、今後も市場の成長が見込まれる中国市場においては、ボーイングは早期に承認を得たい考えで、年内にも承認を得ることを目指している模様です。なお今後中国では、B737やA320の競合となるC919がリリースされる予定であることから、ボーイングやエアバスが中国市場を拡大することができるのかは不透明な状況となっています。Photo : Boeing