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ルフトハンザドイツ航空CEO『A380は明らかに復帰しない』

 ルフトハンザドイツ航空のCarsten Spohr CEOは、今後の機材の計画について語り、A380は復帰しない予定であることを明らかにしました。

 同CEOは、四半期決算発表後に記者団の質問に答えるなかで今後の機材計画について語り『長距離に限ればA380型機は明らかに復帰しないでしょう。A340-600型機は、A350型機に置き換えられるまで、上級クラスの需要に対応するため2年間だけ復帰します。』と述べました。

 先日には2022年夏にもA380型機を復帰させることを検討しているとの報道がありましたが、現時点ではそれを打ち消した形となり、A380はこのまま退役を迎える可能性が高まっています。

 現在フランクフルト空港には、政府の緊急時の要請などに対応するため1機のA380が駐機していますが、この機材も9月には長期保管場所へ移動するとみられ、これにより同社のA380は全機海外のテルエル空港やタルブ空港で保管されることになります。また現時点で12機を保管しているテルエル空港は、航空機の処分施設も併設されているため、退役の際はここで処分される可能性があります。

 A380の復帰が検討された件においては、需要の回復による上級座席数の不足が原因であったことから、パンデミックが長引き、相次ぐ変異株の出現で、右肩上がりの回復が見込めない状況下では、復帰する可能性は非常に少ないと考えられます。Photo : Lufthansa

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