ヴァージンオーストラリア航空は、従業員に対してワクチンの接種を義務付ける方針であることがわかりました。
同社は労働組合と協議を開始し、パイロット・客室乗務員・グランドスタッフなどのリスクが高いポジションの従業員は、2021年11月15日までに、オフィスベースの従業員は2022年3月31日までにワクチン接種をすることを義務付ける予定とし、9月にも正式に発表する見込みです。
同社のJayne Hrdlicka CEOは『オーストラリアが現在直面している状況に対する唯一の解決策はワクチン接種です。私たちが決定したことは、従業員の安全を維持するために不可欠です。』と述べワクチン接種の重要性を訴えています。
予てから同CEOは、政府の感染者ゼロを目指す政策に否定的で、ワクチン接種が完了したら、死人が出るようなリスクはありながらも早期に国境を開くべきと訴え物議をかもしましたが、結果的に政府はゼロを目指す政策から重傷者を限りなく少なくする方針に転換しています。
現在世界的にワクチンの接種を義務化する企業が増加していますが、国際的な人の移動の動脈となるエアラインにおいては、この動きが更に加速していくものと考えられます。