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中国東方航空、予定通り2021年内にC919を受領し子会社の一二三航空が運航へ

 中国東方航空は、予定通り2021年内にC919を受領する予定であることを明らかにしました。

 これは同社が公表した機材計画から明らかになったもので、今年は1機のC919を受け取り、2022年には2機、2023年には2機受領する予定として計5機を導入します。運航路線は、上海~北京、広州、深圳、成都、アモイ、武漢、青島線に投入する予定で、運航は子会社の一二三航空が行う計画です。

 COMAC(中国商用飛機有限責任公司)のC919(158~168席)は、エアバスのA320とボーイングのB737のクラスで競合する機種となり、既にエアバスのGuillaume Faury CEOが10年後には一定のシェアを獲得し競合することになると警戒を示しています。

 航空機に限らず、その他分野での中国のこれまでの経済活動をみると、まずは国内でシェアを急拡大し、既存他社よりも安価な価格を提示し、東南アジアなどを中心に需要を獲得する可能性が高く、今後勢力を拡大することが考えられます。なおC919は中国製となりますが、部品のサプライヤーは、アメリカ企業が約6割を占め、多くは海外の実績のあるメーカーの部品を採用していることから、一定の性能が期待されています。

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