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JAL、3,000億円の資金調達を発表 A350-1000型機の導入にも充当へ

 JALは、劣後特約付タームローンの契約を締結するとともに、公募形式によるハイブリッド社債(劣後特約付社債)の発行に関する訂正発行登録書を提出したことを発表しました。

 これにより、総額3,000 億円程度の資金調達を予定しているとし、健全な財務体質を悪化させることなく、今後の企業活動に必要かつ十分な資金を確保するとしています。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響の長期化を踏まえ、成長のための長期性資金を前広に確保すると同時に、財務健全性の維持・向上に万全を期すことを目的に、株式の希薄化を伴うことなく、成長資金の確保と財務基盤の強化が同時に行える調達手段として、今回の資金調達を決定したとしています。

 なお調達した資金の使途は、中期経営計画を着実に遂行し持続的な成長を実現するため、フルサービスキャリア事業における国際線フラッグシップであり、CO2排出量を大幅に削減できるエアバス A350-1000型機の導入や国内線におけるレベニューマネジメントシステムの刷新等の設備投資資金、投融資資金、資金調達能力を維持・向上し財務基盤再構築のための有利子負債返済資金、運転資金等、事業遂行および企業価値向上に必要な資金に充当する予定としています。Photo : Airbus

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