韓国の大手LCCのチェジュ航空の運航便において、規定では着陸復行すべき事案で、着陸を強行していたことがわかりました。
このトラブルは、2021年8月14日に運航されたソウル/金浦~チェジュ行きの7C133便(乗客183名)で発生し、同便が20時30分頃にチェジュ空港に着陸を試みた際に、内部規定となっている1,000フィート以上でのフラップ・ランディングギアの操作を怠り、それよりも低い高度で操作し、本来着陸復行(ゴーアラウンド)事案にも関わらず強行して着陸したものです。
この着陸においては、地上接近にも関わらずランディングギアが降りていないことから警報器も作動して警報音を発していたほか、副操縦士も機長にゴーアラウンドを提案したにも関わらず、機長は着陸を強行しました。
この規定違反により操縦士は、懲戒処分となり、同社は機長に飛行禁止1ヶ月、副操縦士には飛行禁止2週間の処分を下しています。
調べに対して機長は、折り返し便が22時30分までに金浦空港に戻る予定で、ゴーアラウンドした場合、遅延により同空港の門限となる23時に間に合わず仁川空港にダイバートする恐れがあったことから、着陸を強行したとの旨を話していることがわかっています。
なお今後同国の航空局は、同社の訓練状況などを調査する予定としています。