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キャセイパシフィック航空、当初の想定を下回る回復状況 年内は毎月の流出額を140億円以下にする事が目標

 キャセイパシフィック航空は、2021年8月の搭乗実績を発表しました。

 搭乗者数は、パンデミック以前となる2019年8月と比較して95.3%減の135,353人となり、搭乗率は46.4%に達しました。乗客数は依然として低水準なものの、搭乗率に関しては2020年3月以来の高水準となりました。

 またパンデミックの影響を受けた前年比では278.4%増加となり、僅かながら改善の兆しが見えてます。なお乗客数の増加は、主にアメリカなどへの留学生の渡航需要としています。

 今後の見通しについては、年初に同社が計画していた2021年第4四半期までにパンデミック前の30%の運航規模まで回復させることは、旅行制限が続く現状からは困難であるとし、当面は8月の運航規模(パンデミック前比13%)を維持することになるとしています。また慎重な資金管理を継続するとし、年内の目標は、毎月の現金流出額を10億香港ドル(約140億円)とする事としています。Photo : Cathay Pacific

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