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ルフトハンザカーゴ、2機のB777の受領に伴いMD-11Fが2021年10月15日の運航をもって退役

 ルフトハンザカーゴは、2機のB777の受領に伴いMD-11Fが2021年10月15日の運航をもって退役することを発表しました。

 同社は新たにD-ALFKとD-ALFJを導入し、前者はワシントン州エバレットにあるボーイング社の工場から出荷された新造機で、後者は中古機として導入したことを発表しています。

 今回の2機の導入に伴い、ルフトハンザカーゴは11機のB777を保有することになり、合弁事業のアエロロジックの機材を合わせると同型機は計15機体制となります。これにより退役時期を延期していたMD-11Fは2021年10月15日のフライトをもって退役することが発表されており、同社は3発機の歴史に幕を下ろします。

 当初の計画では、2020年にMD-11型機を全機退役させ、不足スペースは同社が出資しているアエロロジックの貨物スペースを活用しながら、順次B777Fに更新する計画でしたが、新型コロナウイルスの影響により貨物需要が急増したことを受け、同機種の退役時期を延期としていました。

 現在稼働しているのは、『D-ALCC』のみとなりますが、この機体はアメリカのウエスタングローバルエアラインズが購入する予定で、次の活躍の場が決まっています。

 なお同社は、23年以上に及ぶ同型機の活躍に感謝の気持ちを込めて、D-ALCCの機体に「Farewell」と「Thank you, MD-11」の文字をあしらい、カイロ、テルアビブ、シカゴ、ニューヨークへの最終ローテーションに送り出しており、2021年10月15日12時頃にフランクフルト空港への最後の着陸をもって同型機は退役する予定です。Photo : Lufthansa

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