巨額の負債を抱え売却が予定されていたエアインディアは、複数の入札から最高額を提示した大手財閥のタタグループに売却されたことが発表されました。
エアインディアの売却プログラムは、政府主導で2017年に開始されましたが、その巨額すぎる負債(32億6,000万ドル/3550億円)などが影響し、売却先が見つからない状態が続き、一時解散を視野に入れるなどしてましたが、ようやく解決となりました。
エアインディアは、1932年にJehangir Ratanji Dadabhoy Tata氏によってタタ航空として設立され、1946年にエアインディアと改称、そしてインドが独立した翌年の1948年に国有化された歴史があります。このようなことから再びタタグループに戻ることで、現名誉会長のRatan Naval Tata氏は、Jehangir Ratanji Dadabhoy Tata氏氏が生きていたら大喜びしただろうと述べ、今後エアインディアの回復に向け努力を惜しまないと表明しています。
Welcome back, Air India 🛬🏠 pic.twitter.com/euIREDIzkV
— Ratan N. Tata (@RNTata2000) October 8, 2021
タタグループは、エアアジアインディアやビスタラにも出資を行っていることから、今後インド航空業界の再編に繋がらることが予想され、これらのエアラインがどのような関係性を築くのか注目となります。Photo : wikimedia commons