ボーイングは、2021年11月に開催されるドバイ航空ショーにてB777Xの貨物機仕様となるB777XFの開発を発表することがわかりました。
この機体はB777-8をベースとして開発される見込みで、ローンチカスタマーはカタール航空が有力とみられています。ボーイングは、このほかにルフトハンザドイツ航空、シンガポール航空、フェデックス、DHLと交渉を進めているとみられており、既存の貨物機の顧客を中心に受注の獲得を目指します。
現在貨物機市場は、ボーイングの牙城となっていることから、エアバスはこれを切り崩すために旅客機で成功を収めているA350型機をベースとしたA350Fの開発を決定しており、今後貨物機市場においてもボーイングとエアバスの競争が激化することが予想されます。
現在,、旅客機のB777Xは開発遅延に陥り、一部顧客からは不満の声が漏れているのが現状ですが、このタイミングでボーイングが同型機の派生機の開発プログラムを発表するのは、エアバスが本格的に貨物機市場に進出することへの危機感からくるものと考えられています。Photo : Boeing