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ユナイテッド航空、FAAの指示よりも前にPW4000系列型のエンジンの改修を開始

 現地時間2021年2月20日に発生したユナイテッド航空のデンバー発ホノルル行きUA328便の投入されたB777-200型機のプラット&ホイットニーPW4000系列型のエンジンが大破したトラブルにおいて、ユナイテッド航空はFAAの指示を待たず改修を開始しました。

 これは同社のBryan QuigleyフライトオペレーションVPが社内向けに通知で明らかにしたもので、ボーイングと協力してインレットカウルの後部隔壁の改修を開始したとしています。この改修は、FAAの耐空改善命令に先立って行われており、今度出される命令と同社の作業が一致しない可能性があります。

 同氏は、「多くの航空機をできるだけ早く運航に戻すためには、規制当局の動きに先んじて作業を行う必要があります」と述べ、追加の改修作業が必要になるというリスクを冒す理由を明らかにしています。

 現在ユナイテッド航空は、PW4000エンジンを搭載した52機の777-200を地上駐機措置としており、これまでホノルル線の主力機として同機を運用していたことから、同路線において需要の回復もあり提供座席数の不足が指摘されています。

 また9月には同社のAndrew Nocella COOは9月に52機の777について、「今年の終わりから来年の初めにかけて、これらの航空機を空に戻し、ヨーロッパが完全に国境を再開すると思われる来年の春までに全機稼働できるようにしたい」と述べており、今後急速に回復すると予想されている航空需要に対応できるよう準備を進めている模様です。Photo : NTSB

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