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ルフトハンザ、ITAエアウェイズとの協力関係の構築に意欲 スターアライアンスへの勧誘も現実味

 先日就航を果たしたイタリアの新国営航空会社となるITAエアウェイズは、2022年にもアライアンスに加盟する計画であることがわかりました。

 これは同社CEOが明らかにしたもので、「ITAは永遠に単独で運営せず、アライアンスの戦略的要素を取り入れなければならない」とし、2022年にもアライアンスに加盟する予定としています。また違うイベントにおいて同CEOは、「我々は誰とでも交渉することができる」と述べ、有力視されているスカイチーム以外への加盟もあり得ることを示唆しています。

 事実上アリタリア航空の後継エアラインとなるITAですが、法的には新会社となることから、これまでアリタリア航空が加盟していたスカイチームへの加盟も新たな審査が必要で、アライアンスへの加盟手続きは一からとなるのが現状となり、他アライアンスへの加盟についても可能な選択肢となります。

 またルフトハンザグループのCarsten Spohr CEOは、先日ボストンで開催されたIATAの総会において、ITAとの協力関係構築に意欲を示しており、ドイツ現地紙はルフトハンザがITAをスターアライアンスへ勧誘する可能性も指摘しています。以前には、アリタリア航空の買収を検討するなど、予てからイタリア市場を重要視していることから、ルフトハンザはITAとの協力関係の構築には積極姿勢とみられます。

 現時点ではスカイチームへの加盟が有力ですが、仮に他アライアンスに加盟となれば、日本の利用者にとっては利便性の向上に繋がることが考えられ、今後の動向には注目が集まります。Photo : ITA

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