国土交通省は、成田空港に新管制塔を建設す方針であることが明らかになっていましたが、その高さは現在国内最高の高さを誇る羽田空港の管制塔を抜き、約120mを予定していることがわかりました。
この新管制塔は、今後予定されているB滑走路の延伸やC滑走路の建設により、これらの滑走路を使用する航空機の管制業務における視認性を確保するために現行の87.3mよりも高い新管制塔を建設するものとなります。
工事の規模は73億円程度(税込)を想定しており、工期は2024年10月~2027年9月頃までを予定し、今後設計により正確な高さがわかりますが、現時点では約120mの高さを予定しています。
新管制塔の建設用地(千葉県成田市古込字込前133)は、現管制塔・庁舎と空港警察庁舎に挟まれた非常に狭隘な用地となります。建設時には近接した現管制塔における管制業務に支障を来す視認障害を生じさせぬよう、作業範囲を最小限に抑える必要があり、難易度の高い工事になるとしています。
国内の管制塔の高さの1位を誇る羽田空港の管制塔は115.7m、次いで那覇空港が96.7m、そして今後建設が予定されている福岡空港が100m級とされていますが、成田空港はそれよりも高い管制塔が建設される見込みとなり、新たなシンボルとなりそうです。
国交省、成田空港の基本計画を53年ぶりに改定 B滑走路を延長しC滑走路(第3滑走路)を2030年までの完成を目途に建設へ