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IAI、777-300ERSF(ビッグツイン)のカーゴドアの設置作業を開始

 GEグループのGECASとイスラエル航空宇宙産業(IAI)が共同で旅客型B777-300ERを貨物機に改修するプログラム『777-300ERSF(ビッグツイン)』において、カーゴドアの設置作業が開始されました。

 今回行われた作業は、貨物ドアを設置するために機体の一部を切断し開口させるという重要なマイルストーンとなります。このプロセスには約130日を要し、新しい貨物ドアの設置を含む航空機構造の変更、客室フロアの交換と補強、貨物ドア部分の補強、電気ネットワークやその他のシステムの適合、民間航空局および米国連邦航空局(FAA)から改造機の認証を受けることが含まれます。


Photo : IAI

 今回の発表に伴い同社のYossi Melamed 社長は『B777-300ER型機の改造を予定通りのスケジュールで完了させることは、当社の最優先事項です。新しいカーゴドアのために機体の胴体をカットすることは、このコンバージョンの開発プロセスを大幅に前進させるものです。この一歩を踏み出すことで、近い将来、自信を持って世界中に多くの改造ラインを確立し、既存の数十件の注文や、今後予想される多くの注文にサービスを提供することができるようになります。』とコメントしています。

 なおローンチカスタマーはカリッタ航空となり、市場への投入は2022年後半を予定しており、IAIは2030年までに150機以上を受注するとの予測を発表しています。

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