スイスインターナショナルエアラインズは、旅客機から座席を取り除き、一時的に貨物機とするプレイターの運航を終了したことを発表しました。
新型コロナウイルの影響により、旅客需要が蒸発し貨物需要が急増したことから、同社は保有する3機のB777-300ER(HB-JNF、HB-JNF、HB-JNI)から一時的に座席を取り除き、客室部でも貨物を輸送しました。これにより同社はこれらの機材で、2020年5月以降に1,067便の貨物便を運航し、33,000トン以上の医療関連物資を輸送しました。
しかしながらコロナとの共存に舵をきりはじめた欧州においては、徐々に航空需要が回復しており、今後この需要に対応するため、同社はこれらの3機を再び旅客機に戻す作業を実施しました。
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同じルフトハンザグループのオーストリア航空も同様の措置をとっており、コロナにより生まれたPassenger AircraftのPとFreighterをかけ合わせた造語により生まれたプレイターは、航空需要の回復により徐々に消えていくことが航空業界にとって望ましいものとなり、今後も世界的に需要が回復に向かう見込みであることから、徐々に存在を薄めていくものとみられます。