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キャセイパシフィック航空、香港の検疫強化の発端となった3名のパイロットを解雇

 キャセイパシフィック航空は、香港の検疫強化のきっかけとなった3名のパイロットを解雇したことを発表しました。

 この3名の外国人パイロットは、今月初めにドイツ・フランクフルト近郊のホテルで自己隔離中に新型コロナウイルに感染し、部屋から出た疑いがありました。現在同社においては、到着国の入国規制に関わらず、乗務員は航空機からホテルに直接移動しなければならず、ホテルの部屋で自己隔離するように指示されています。

 この感染発覚により150人以上の従業員が香港政府指定の施設で21日間の隔離されることになり、新型コロナウイルの感染対策の規則も厳格化されています。

 同社は、上記事例を調査した結果、遺憾ながら、乗務員の海外での待機中に深刻な違反があったことが判明したとし、関係者との雇用契約を解除したと発表しています。

 現在キャセイパシフィック航空は、ホテルの廊下に警備員を配置して従業員を監視するなど、より厳格な監視体制を敷いており、政府が目指すゼロコロナに沿った対応をしています。なお今回の感染対策の強化により、フェデックスは香港のパイロット拠点を閉鎖したほか、キャセイパシフィック航空も乗員繰りに影響が出る可能性を示唆しています。Photo : Airbus

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