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デルタ航空、ITAエアウェイズの株式購入を検討か

 デルタ航空は、ITAエアウェイズの株式購入を検討している模様であるとイタリアのLa Repubblica 紙が報じました。

 先日両社は、アメリカ運輸省にコードシェアの申請を行ったばかりですが、デルタ航空は事実上のITAの前身であるアリタリア航空と同様に深い協力関係を築くことを検討している模様で、今後株式の購入も視野に入れているとみられています。

 イタリアの市場においては、ITAに匹敵するエアラインがほぼ無いことから、ネットワークの拡充には同社との協力が不可欠であることや、現在負債を抱えておらず健全な経営となっていることが魅力に映っているとの指摘があります。また現在イタリア市場においては、2020年10月に比べて26.5%利用者が増加し、日付けによってはコロナ以前となる2019年を超える日も出るなど、著しい回復がみられておりこれも好材料とされています。

 ただ、ITA側はデルタ航空のような巨大企業による影響に警戒感があると現地紙は報じているほか、現在はスカイチームに加盟するITAですが、先日ITAのCEOがルフトハンザグループ入りを希望する趣旨のコメントをするなど、加盟アライアンスに影響が及ぶ事案であることから、慎重に判断していくものと推測されます。Photo : Airbus

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