カタール航空は、保有する一部のA350型機において塗装の下地が早期劣化する問題が発見されたとして一部機材の運航を停止していますが、当初この問題は同社に限ったものとみられていましたが、実際には広範囲にわたり問題が確認されていることがわかりました。
これまでは、カタールの灼熱となる気候が影響しているとの見方がありましたが、実際にはその他のエアラインでも同様の問題が存在していることがわかり、気候とは関係がないとみられています。
ロイター通信の報道によると、これまでカタール航空同様の問題がフィンエアー、キャセイパシフィック航空、エティハド航空、ルフトハンザドイツ航空、エールフランス航空でも存在していることがわかったとしています。なおこれらのエアラインにおいては、安全上の問題は無いとの見方をしていますが、公開されたが画像(記事内に更に画像あり)を見る限り、カタール航空の主張も無理もないと思える状況です。
Costly Airbus paint flaw goes wider than the Gulf https://t.co/CTwb9Ynl4W pic.twitter.com/blLImvNLGn
— Reuters (@Reuters) November 29, 2021
カタール航空のAkbar Al Baker CEOは、「深刻な問題であり、耐空性の問題かどうかもわからず、真の原因はエアバス社によって確立されていません。彼らは解決策を見つけるために努力しているが、つまりそれはまだ解決策がないということだ」と述べ、エアバスの問題はボーイングが直面している現在のB787の生産上の問題よりも悪いものであると指摘しています。