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カタール航空、A350の塗装問題によりリース機のリース期間延長などを検討

 カタール航空は、A350型機の塗装問題の影響により、リース機のリース期間延長などを検討していることがわかりました。

 既に同社は、退役予定であったA380型機を再稼働させるなどしてA350型機の運航停止による座席不足に対応していますが、今後も需要が回復していく見込みであることから、2022年にもリース機のリース期間の延長や新たなリース機の導入などを検討している模様です。

 現在同社は、A350-900を34機、A350-1000を19機保有し後者においては、さらに23機の納入予定がありますが、受領を拒否している状態が続いています。

 これまでカタール航空機に限った問題とみられていた塗装問題ですが、フィンエアー、キャセイパシフィック航空、エティハド航空、ルフトハンザドイツ航空、エールフランス航空においても同様の問題が確認されていたことがここ最近で明らかになっています。

 現在のところエアバスは安全に問題が無いとの認識であり、カタール航空以外のエアラインも同様の立場であることから、現在同型機を運航停止措置としているのは、カタール航空のみとなります。なおカタール航空は、エアバスに対して非を認めるべきとの立場を示し、完全なる問題解決を求めていることから、今後仮にリース機を導入する事態となれば、カタール航空は金銭的な損害を被った状態となることから、さらなる関係悪化も考えられます。Photo : Qatar Airways

【画像あり】A350型機の塗装問題はカタール航空以外にもフィンエアー、キャセイパシフィック航空、エティハド航空、ルフトハンザ、エールフランスでも存在

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