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COMAC、開発中のC919の初号機納入が遅れる見込み 2022年にずれ込みか

 COMAC(中国商用飛機有限責任公司)が開発を進めているC919は、年内に予定していた中国東方航空への納入が遅れる可能性が高まっていることがわかりました。

 ロイター通信によると、これは当局の認証においてさらなる試験が必要になったためとしており、開発当初の2016年の納入予定から更に遅れる見込みです。

 C919は、最大168名の乗客を乗せることができエアバスのA320やボーイングのB737に対抗する機種として開発されており、現在28社の顧客から合計815機の仮受注を受けていることがCOMACの資料で明らかになっています。現段階では主に中国市場のみでの受注とみられていますが、今後政府の支援を後押しとしてアジア新興国などから受注することを目指しているとみられ、勢力を拡大する可能性が指摘されています。

 なお初号機は中国東方航空が受領し、傘下の一二三航空が運航する予定となります。Photo:COMAC

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