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カンタス航空、保有する2機のA330-200型機を貨物機に改造する事を発表

 カンタス航空は、保有する2機のA330型機を貨物機に改造する事を発表しました。

 これはEコマースの市場拡大による貨物需要の拡大に対応するために行われるもので、1機はカンタスフレイトの国際ネットワークで使用され、もう1機はオーストラリアポストの国内小包・郵便事業に対応する専用機として生まれ変わる予定となります。

 今回の決定に伴いカンタス航空のAlan Joyce CEOは以下のように述べています。

『当社の貨物事業は、パンデミック下でも活況を呈しており、その一部は一時的なものですが、コロナはこの国におけるEコマースやオンラインショッピングの恒常的な拡大を加速させています。そのため、当社はオーストラリアポストなどの主要パートナーと協力して、この構造的変化に対応し、航空機で運べる小包の量を増やし人々の家にできるだけ早く届くようにしています。オーストラリアポスト向けに改造されるA330型機は、毎フライト約50トンの貨物を輸送することができ、これはオーストラリアポスト向けに運航されている他の貨物機の2倍以上の輸送規模となります。』

 またこれらの航空機は、エアバスとSTエンジニアリングのジョイントベンチャーであるEFW社によって改造されることが発表されており、改造作業においては、座席の取り外し、既存のキャビンドアをより大きなドアに交換、カーゴハンドリングシステムの設置などが含まれるとしています。

 なお1機目は、2022年8月に改造を開始し、2023年半ばに運航を開始、2機目は2023年末に運航を開始する予定としています。Photo : Qantas

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